ピアノをいかなる場所であろうと運びこみ、美しい音を奏でる状態で設置する。
それが、プロでなければできない仕事であることは、たとえ素人であっても
想像に難くないと思います。
今回、実際に一連の仕事をリポートするため
AJLグループ、ピアノキャリーアップチームに同行しましたが、
長年の知恵と経験から紡がれた「担ぎの技術」と
先進の高信頼運搬機器とが織りなすパフォーマンスは
なによりも力強く、繊細で、安心感ただよう、まさにプロのストーリーでした。
ピアノ・キャリーアップのステップ

Carry up
1
確認する

Carry up
2
下見する

Carry up
3
搬出する

Carry up
4
搬入する

Carry up
5
調律する

Carry up
6
音を奏でる


Carry up
1
確認する

キャリーアップ依頼を受けて、チームがまずやることは、
運び入れるピアノの確認です。
ピアノは大きく分けて「グランドピアノ」、
「アップライトピアノ」、「電子ピアノ」の3種類があり、
今回はコンサートで使われる「グランドピアノ」。
超繊細なパフォーマンスが要求されるスタッフに緊張感が。

Carry up
2
下見する

次のステップは、積地のチェック。つまり、搬出先の下見である。
ピアノの種類と積地環境から、キャリーアッププランが練られていく。
運搬ルートは、どうするか?
どこから搬入するか?
高所なら、クレーン車も手配するか?
搬入/搬出時のスタッフメンバーは何人必要か?
搬入/搬出時の天気は?雨天にも備えておかねば。

Carry up
3
搬出する

搬出日当日、2人の職人によりグランドピアノは梱包されていく、
狭い室内において長短数本のロープを使い、言葉少なくテキパキと進行していく。
手際は完璧に意思疎通がなされており、最後に脚が取り外され移送荷姿となる。
ここからが圧巻だ。2階に設置されていたグランドピアノは窓からクレーンで
搬出されていく。
一本のワイヤーフックにロープをかけ、水平をとりながら屋根と電線の間を縫って、
建物に接触するもことなく、グランドピアノは瞬く間に一階に降ろされた。
AJLグループはクレーン操作にも高い技術をもつチームである。

Carry up
4
搬入する

搬入先にAJLグループのトラックが到着する。エアサスペンション装備の精密機専用車両
から運び出されたグランドピアノは、専用の台車に載せられて会場へと輸送されていく。
しかしホールの玄関には段差がある。 段数にして6段、1メートルくらいの段差である。
台車は使えないはず、ところが2人の職人は、段差の手前まで来ると素早く帯をかけて、
担いで段差を上っていったのである。
推定重量350kg のグランドピアノは何事もなかったようにステージへ搬入されていった。
正に担ぎの技、プロフェッショナルの仕事を見た瞬間であった。

Carry up
5
調律する

古くなったピアノには、さまざまな不具合が発生する。
音が出ない、音が切れる、鍵盤が戻らない...。AJLグループでは、
それらの修理はもちろん、本体について傷の補修や
新鋳部品の磨きだし、調音まで、ピアノに関するありとあらゆる
メンテナンスにも対応しているそうである。

Carry up
6
音を奏でる

コンサート会場に設置されたピアノ。やがて、観客を迎え入れ、
会場には心動かす、美しいピアノの音色が響き渡ることだろう。
想像するだけで、今、ひっそりとステージ上に佇むピアノの姿が神々しく
さえ見えてくる。ピアノの設置を終えたAJLグループチームもまた、
ひっそりと会場を後に。「Carry the Impression!(感動を運べ!)」。
彼らの背中を追いながら、この志の真髄を知ることができた。



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